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「足助地区ふれあいまつり」で足助高校ブース展開/文芸部が一日消防署員に任命! 〜足助のまちとつながる学び〜

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 10月19日(日)、あいにくの雨模様で始まった一日でしたが、途中から雨もあがり、足助地区では「第17回足助地区ふれあいまつり」が盛大に開催されました。 本校からは、昨年度に引き続き、足助トレーニングセンター内に足助高校のブースを設け、地域の皆様との交流を深めました。 ◎ 探究活動チームによるブース ブースの一角では、探究活動の一環として取り組んでいる「足助の魅力発信探究チーム」が、小さなお子様でも楽しめるボール投げゲームを企画・運営。 生徒たちは笑顔で来場者を迎え、地域の方々とのふれあいを通して、足助の魅力を伝える活動を実践しました。 石田先生、服部先生、藤田先生には引率をしていただき、ありがとうございました。 ◎ 高校生防災セミナー・文芸部の展示も また、同ブース内では、高大連携高校生防災教育推進事業「高校生防災セミナー」に参加した2年生4名による活動報告の展示や、文芸部の作品展示も行われました。 生徒たちの主体的な学びと表現が、地域の方々に足助高校の魅力を伝える良い機会となりました。 ◎ 文芸部が「一日消防署員」に任命 ふれあいまつりのオープニングイベントでは、本校の文芸部が「一日消防署員」に任命されるという光栄な場面もありました。 この任命は、足助消防署とのコラボ企画で防災をテーマにした「電子絵本」を制作したことがきっかけです。 地域の防災意識向上に貢献するその取り組みが評価され、今回の任命につながりました。 特に文芸部顧問の上山先生は「一日消防署長」として任命され、堂々とその役割を果たされました。 部員たちも消防署の制服や消防服に身を包み、ボランティアとして地域の安全啓発活動に参加しました。 今回のふれあいまつりへの参加を通じて、足助高校が地域とともに歩む教育活動を展開していることを、地域の皆様にも改めてご理解いただけたのではないでしょうか。 今後も、足助高校は地域とのつながりを大切にしながら、豊かな教育活動を続けてまいります。

足助まつりに参加して ~地域と大学とのつながりを感じた一日~

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10月12日(日)、前日の雨が心配されましたが、当日はなんとか天気が持ちこたえ、曇り空のもと「足助まつり」が開催されました。 本校からはボランティアとして7名の生徒が参加し、山車を引くなど地域の伝統行事に積極的に関わってくれました。地域の方々と一緒に活動する姿はとても頼もしく、誇らしく感じました。 私は足助八幡宮にて例祭に参列させていただきました。参列前に学校に立ち寄ったところ、職員玄関前に小さなサワガニが姿を見せてくれました。思わず「かわいい」と声が出てしまうほどの愛らしさで、何か良いことが起こりそうな予感がしました。 午後からは、愛知淑徳大学で開催された「高大観光学習会」に参加しました。 この学習会では、愛知県内の高校教員だけでなく、三重県の県立学校の先生方とも意見交換をすることができました。さらに、大学の教授の方々とも観光教育についての考えを深める貴重な機会となり、大変有意義な時間となりました。 地域の伝統行事と大学との学びの場、両方に触れることができた一日は、改めて「つながり」の大切さを感じる一日となりました。

中学生の期待と地域の伝統にふれた2日間 〜学校説明会と秋の大祭〜

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10月4日(土)、本校にて中学生向けの学校説明会を開催しました。保護者の方も含めて50名以上の方々にご参加いただき、昨年度の約2倍という大変ありがたい人数となりました。 参加者の中には中学2年生の姿もあり、早い段階から進路を考えている様子がうかがえました。特に「観光科」への関心が高く、豊田市外からも豊橋市、西尾市、高浜市など遠方からの参加者がいらっしゃいました。いずれの方も「観光科」に強い興味を示してくださり、私たちとしても非常に嬉しく思っています。 説明会では、本校生徒会の会長と副会長が登壇し、学校紹介と質疑応答を行いました。質疑応答では、多くの中学生や保護者の方から積極的な質問が寄せられ、昨年度とは大きく異なる活気ある雰囲気となりました。 その後、私から「観光科」の特色や高校入試についての説明を行い、希望者には施設見学や部活動の様子もご覧いただきました。最後には、高校卒業後の進路や高校生活についての個別相談会も実施し、参加者の皆さんが熱心に耳を傾けてくださる姿が印象的でした。 個別懇談会では、豊田市外からの進学を希望する生徒の宿泊先に関する相談もあり、私自身が対応させていただきました。中学生の皆さんが本校に寄せてくださる期待を、しっかりと受け止め、今後もその期待に応えられる学習内容を提供してまいります。 翌日10月5日(日)には、学校周辺の近岡町にある「神明社」にて秋の大祭が行われ、私も祭礼に参加しました。前日までの雨も上がり、曇り空のもと、厳かな雰囲気の中で祭礼が執り行われました。その後、鉄砲隊による実演を間近で鑑賞。大きな爆発音と共に煙が上がる様子は迫力満点で、地域の伝統文化の力強さを感じるひとときでした。 神明社の敷地内には本校の案内看板も設置されており、地域の方々にも本校の存在を知っていただく良い機会となっています。 この土日は、本校の未来を担う中学生との出会い、そして地域の方々とのつながりを深く感じる2日間となりました。今後も、地域に根ざした教育活動を大切にしながら、生徒一人ひとりの可能性を広げてまいります。

文化発表会が開催されました!

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本日、本校では文化発表会を開催しました。 各クラスや部活動による発表に加え、「ルールメイキング」の成果発表、吹奏楽部によるオープニング演奏、PTAによるバザー、そして文芸部が足助消防署より感謝状を贈呈されるという嬉しい場面もありました。 午後には芸術鑑賞会として、「東京サロンシンフォニーオーケストラ キャラバン隊」の皆さんによるプロの演奏を鑑賞。 生徒も教員も、音楽の力に心を揺さぶられ、感動のひとときを過ごしました。 今回は、そんな一日を彩る写真を中心にご紹介します。 生徒たちの真剣な表情、笑顔、そして舞台で輝く姿を、ぜひご覧ください。

ツーリズムEXPOジャパンにて高大連携協定を締結 〜観光教育の未来へ向けて〜

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 9月28日(日)、愛知県国際展示場で開催された「ツーリズムEXPOジャパン」の最終日に、本校と愛知淑徳大学との間で高大連携協定の調印式が行われました。 この協定は、「観光」の学びを深める両校が、今後の観光産業の人材育成と地域貢献活動を連携して進めていくことを目的としたものです。これにより、本校「観光科」で学んだ生徒が、大学でさらに専門的な観光の学びを目指す道が開かれました。 また、足助地区にとっても非常に意義深い取り組みであり、今後この地域の関係人口のさらなる増加が期待されます。 さらに、同会場では愛知淑徳大学主催のトークセッションも開催され、私も登壇させていただきました。登壇者は以下の4名です: 中部国際空港株式会社 永江 常務 名鉄観光サービス株式会社 福井 部長 愛知淑徳大学交流文化学部 林 学部長 足助高校 上沼 産業界のお二人からは、中部圏の観光における課題や、観光業界を目指す若者へのメッセージをいただきました。私は高校教育の現場から、どのような観光教育を推進しているかをお話しさせていただきました。 そしてトークセッションの最後には、司会者より本校が受賞したジャパン・ツーリズム・アワード「観光庁長官賞」へのお祝いの言葉をいただきました。私はこの活動を「自転車」に例えて、次のようにお伝えしました。 「生徒が中心となりサドルを回し、本校教員がそのサポートをする。この行動がなければ自転車は絶対に進まないが、これだけでは前進しない。前輪と後輪が必要であり、前輪が地域の方による強力な支援、後輪は豊田市や愛知県といった行政の支援。これらが揃って初めて、自転車は前に進むのです。」 このような貴重な機会をいただき、本校に関わるすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

台湾で優勝! それでも高みを目指す本校生徒の姿勢に感動

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本校の3年生 岡﨑誠二さんが、学校外で取り組んでいるテコンドーの大会にて、素晴らしい成果を収めました。 このたび、台湾で開催された国際大会に出場し、54キロ級で見事優勝を果たしました。日々の努力と鍛錬が実を結び、国際舞台での快挙となりました。 しかし、本人はこの結果に満足することなく、次なる目標を見据えています。 「今回の大会より、規模の大きな国際大会がある。そこで入賞することはとても意義がある。今大会の結果で、全校生徒の前で表彰されることは本意ではない。」 この言葉からは、常に高みを目指す姿勢と、謙虚さが伝わってきます。結果に驕ることなく、次の挑戦へと気持ちを向けるその姿は、まさに“かっこいい”の一言です。 学校としても、このような生徒の姿勢を誇りに思うとともに、今後のさらなる活躍を心から応援していきたいと思います。 そして、岡﨑さんには2028年のロサンゼルス五輪、2032年のブリスベン五輪で、日本代表として出場してほしい。本校から二人目のオリンピアンを目指して、これからも挑戦を続けてください。その姿は、きっと多くの生徒たちに夢と勇気を与えてくれることでしょう。

全校で学びを共有 ~探究活動の中間発表~

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9月8日(月)、本校の探究学習に取り組む生徒たちによる中間発表会を行いました。午後の2時間を使い、全校生徒に向けて活動の成果を共有しました。 本校の探究活動は、大きく2つに分かれています。1つは「個人探究」。生徒が個人や小グループでテーマを設定し、調査や実践を重ねる学びです。もう1つは「プロジェクト型探究」。こちらは「地域保全探究」と「魅力発信探究」の2講座で取り組んでいます。 今回の中間発表は、個人探究では20を超える取組の中から6テーマを選抜し発表しました。内容は、こども園での外遊び調査、地元飲食店との商品開発、インバウンド向け観光マップづくり、バレーボールの魅力発信、子ども食堂プロジェクト、動画配信など、多彩なテーマが並びました。 また、プロジェクト型探究では、「地域保全探究」では、3班に分かれた活動内容を報告。「魅力発信探究」では、たんころりん、小原和紙、瀬戸の風鈴を実際に体験し、その魅力を伝えました。 残念ながら全校発表に選ばれなかった個人探究についても、資料を閲覧できる時間を設けました。医療献血、プラネタリウム、作曲、化粧品、心理学、麻雀、昆虫食、生態系調査、高齢者料理、美術的表現など、どれもユニークで深い問いに基づいた探究が並びました。 今回の中間発表会では、全校生徒や教員から発表者に向けて、多くの意見や感想が寄せられました。これらを参考に、さらに探究を深め、最終発表会ではより充実した成果が期待されます。 先生方、生徒と共に歩んでくださりありがとうございます。 地域の皆さま、活動へのご理解とご協力に感謝申し上げます。 まだまだ至らぬ点も多い本校ですが、地域を代表する取組として継続できるよう、生徒と共に努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「ツーリズムとよた」の講義で学ぶ  ~ マーケットインの視点からバスツアーを考える~

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9月5日(金)、ツーリズムとよたマーケティング事業グループから講師をお招きし、講義を行いました。 「ツーリズムとよた」は、豊田市の観光を盛り上げるために設立された地域DMO(観光地域づくり法人)です。市内外の人々に豊田の魅力を伝える活動を行い、観光資源の発掘や情報発信、イベントやツアーの企画など、地域に根ざした観光振興に取り組んでいます。 今回の講義内容は、豊田市との連携事業として本校観光ビジネスコースの生徒が企画・造成を担当する バスツアー に関するものです。 これは豊田市観光誘客推進課の仲介により実現したもので、生徒たちは「効果的な情報発信方法」や「マーケットインの考え方」について学びました。 特に「誰に向けて企画するのか」というターゲットの違いによって、答えや方法が大きく変わることを理解できたようです。 このような学びの機会をいただけたことに感謝申し上げます。 生徒の皆さんには、この経験を生かし、昨年度とはひと味違うツアーを造成してくれることを期待しています。

紙芝居で防災教育!  文芸部と消防署のコラボ企画

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8月28日(木)、本校文芸部が足助消防署とのコラボ企画を実施しました。 会場は足助もみじこども園。文芸部員5人と消防署員1名が協力し、約25分間の紙芝居の読み聞かせを行いました。 紙芝居はパソコンで操作しながら進めるオリジナルストーリー。火災から避難する際の注意事項を、物語を通じて園児たちに伝えました。台詞の読み上げは文芸部員が担当し、消防署員の方が園児にわかりやすく解説を加える形で展開。途中には園児たちに質問を投げかける場面もあり、楽しく学べる時間になりました。 制作にあたっては、文芸部員がそれぞれ担当するスライドを作成。登場人物のデザインをそろえるなど、複数人で一つの作品を作り上げる難しさも体験しました。しかし、その分「協力して作り上げることの大切さ」や「相手に伝わる表現を工夫することの大切さ」など、多くの学びを得ることができました。 こども園の園児や保育士の皆さんにも大変喜んでいただき、消防署の方にも温かくご協力いただきました。 この経験を通じて、文芸部員にとっても大きな成長の一歩となりました。消防署の皆様、本当にありがとうございました。

生徒が創り上げた足助高校ブース ~魅力発見フェスタ2025~

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8月23日(土)、豊田スカイホールにて 「魅力発見フェスタ」 が開催されました。 本校からは、2年生6人・1年生3人、そして教員2人が参加し、来場した中学生や保護者の皆さまに足助高校の魅力を紹介しました。 ブース内には、生徒たちが自ら考えて作り上げた展示物を掲示。中学生の皆さんが足を止め、真剣に読み込む姿が印象的でした。担当教員によれば、 「今回は、生徒だけで準備しました。教員の補助や意見は一切入っていないんです」とのこと。 正直、ここまで完成度の高いものを生徒たちだけで作れるとは驚きでした。高校生が「中学生に伝えたい!」と願う内容を、自分たちの言葉と工夫で表現してくれたことに、大きな成長を感じます。 特に1年生3人が参加したことは頼もしい限りです。来年は、ぜひ君たちが中心となって、新たなブースを創り上げてください。 来場された中学生の皆さん、本校ブースはいかがでしたか? 来年以降、足助高校でお会いできることを楽しみにしています。 運営を担った生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。そしてご指導いただいた先生方、当日駆けつけてくださった教員の皆さんにも感謝申し上げます。 また一つ、生徒が輝く瞬間を見せてくれた「魅力発見フェスタ」。来年も楽しみにしています。

高校生と大学生が観光を語り合う日  ~ 第1回高大観光交流会に参加しました!~

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8月20日(水)、愛知淑徳大学にて「第1回高大観光交流会」が開催されました。 本校からは観光ビジネスコースの5名が熊﨑先生の引率で参加し、観光ビジネスコースの今までの取組をプレゼン発表しました。 本校はトップバッター。少し緊張した様子も見られましたが、しっかりと報告する姿に成長を感じました。 この学習会では、高校生3件、大学生4件のプレゼン発表に加え、ポスター発表4件や交流会も実施。大学生の発表は参考文献を丁寧に読み、調査や検証を重ねた内容で、高校生にとって大変刺激になりました。 また、来年度から愛知淑徳大学では交流文化学部に観光専攻が新設され、本校も観光科を新設します。まさに同時期に観光教育がスタートするということで、東海地区における観光教育の発展に向けた第一歩となる会でした。 観光分野は、これからの社会において重要な役割を果たす分野です。今回の学びや出会いを大切にしながら、一人ひとりが視野を広げ、未来へとつなげていってほしいと思います。 この経験が、生徒たちのさらなる成長の一歩となることを心から願っています。

「観光科」PRしてきました!  ~ 進学フェア3日間の熱気レポート ~

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県立学校進学フェア、3日間、3会場(豊橋、名古屋、刈谷)に参加してきました! 午前10時から午後4時まで、本校観光科の魅力を全力でPR。 観光に興味を持ってくれた中学生のみなさんには、学びの内容をしっかりお伝えしました。 多くの保護者の方からは「私が入りたいくらい、面白そうな学びですね!」という嬉しいお声もいただきました。  そして、特に女子生徒のみなさんには、シェアハウスの話が大好評。 愛知県の中学3年生は約69,000人。 その中で、観光科で学べるのはわずか40人だけ。 自然に囲まれた環境で、地域に飛び出し、自分だけの「問い」に挑戦する探究活動―― ここでしか体験できない3年間が、「観光科」にはあります。 進学フェアでお会いできた中学生のみなさん、そして保護者の皆さま。 来年度の入学式で再びお会いできることを、心より楽しみにしています。 足助高等学校 教職員一同

参加者増加に感謝! 足助高校の魅力を伝える一日(中学生体験入学)

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 本日、本校で中学生体験入学を実施しました。 参加してくださった中学生の皆さん、そして保護者の皆さま、誠にありがとうございました。昨年度を上回る多くのご参加をいただき、心から感謝申し上げます。 私からは、来年度新設される「観光科」についてご説明しました。観光科の学びは、これからの日本を支える人材を育てる新しいものです。3年間、観光について体系的に学べ、座学だけでなく実習も充実しています。観光に関する知識は、これからの日本を支える力になると確信しています。ぜひ、観光科1期生として新しい歴史を一緒に築いてほしいと願っています。 一方で、保護者の皆さまには座席が不足し、ご不便をおかけしました。準備不足を深く反省しております。この経験を踏まえ、今後の学校説明会や行事では、より快適にご参加いただけるよう改善してまいります。 改めて、本日ご参加いただいた皆さまに感謝を申し上げるとともに、来年度の入学式で皆さんとお会いできる日を、心から楽しみにしています。

探究心、解き放たれる一日。  ~ 今年から始まった「探究DAY」 ~

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 今年から本校でスタートした「探究DAY」。 この日は、通常の授業をお休みにし、生徒たちが1年間かけて取り組む探究活動に、まるごと一日を使って向き合う特別な日です。 生徒たちの探究は、大きく分けて「グループ」と「個人」の2つのスタイルがあります。 たとえば、足助地区を訪れたグループは、観光資源「たんころりん」の製作に挑戦。地元の河合木材店を訪ね、「たんころりんの会」会長さんからお話をうかがうなど、地域の方との深いつながりも生まれました。 あるグループは地元企業「MYパワー」さんのご協力を得て、豊田市の敷島地区で地域保全をテーマに探究活動に出かけました。 また別のグループは、地域の魅力を発信するため、自ら風鈴の絵付け体験へ。小原地区では、小原和紙づくりを実際に体験し、伝統文化に触れたグループもあります。 1年生は豊田市美術館と博物館を見学。これから始まる探究活動に向けての準備として、来館者へのインタビューも行い、地域へのまなざしを育みました。 個人探究では、それぞれが思い描いた「問い」に向かって自発的に行動しました。 子どもに外遊びの大切さを伝えたい生徒は、地元のこども園を訪問。出発前、胸に下げた手づくりのネームタグを私に見せながら、「行ってきます」と元気に出発していきました。 カメラの探究をする生徒は地元の写真店を訪ね、医療に関心のある生徒は足助病院や赤十字血液センターへ。 インバウンド向けの地図を作る生徒、バレーボールの魅力を伝えるために小学校を訪問する生徒、そして「麻雀で地域を元気にしたい」と活動する生徒まで――すべてを紹介できませんが、その内容は本当に多岐にわたります。 何より嬉しいのは、生徒一人ひとりが目的をもってこの日を迎えていたということです。 そして、生徒たちの情熱に寄り添い、背中を押してくれる本校教職員の支え。さらには、快く生徒の学びに協力してくださる地元の事業所や関係者の皆さまの存在があってこそ、この「探究DAY」は成り立っています。 心より感謝申し上げます。 次回の「探究DAY」は11月に予定されています。 今回の経験をしっかり振り返り、より深い学びへとつなげていきましょう。 生徒たちの問いと挑戦に、これからもご注目ください。

はるばる岡山から、ようこそ!  ~はじめての県外視察対応~

先日、本校に岡山県から視察のお客様をお迎えしました。お越しいただいたのは、高等学校の先生方お二人と、県教育庁の方お一人。遠方からの来校に、私たちも身が引き締まる思いでお迎えしました。 実は、私にとって県外からの視察対応は今回が初めての経験。着任2年目にして、外から本校を見つめていただくという貴重な機会をいただきました。 主なテーマは、「ルールメイキング」と「個別最適な学び」。本校のこれまでの取組について金子教頭からお話をさせていただいた後、来校者の皆様からご質問をいただき、それに本校の金子教頭と中本先生が丁寧にお答えするという、対話形式での視察となりました。 また、授業の様子もご覧いただき、実際の学びの空気に触れていただけたことも大きな意味を持つ時間だったと思います。 午前中のみの短い時間ではありましたが、お互いにとって学びの多い、実りある時間となりました。視察に来られた皆様のまなざしや言葉を通じて、本校の教育活動を客観的に見直すことができましたし、私自身、あらためて本校の可能性を実感する時間となりました。 今回の経験を、今後の学校運営や授業づくりにしっかりと生かしていきたいと思います。こうした外とのつながりの中にこそ、新たな学びや気づきがあるのだと、実感した一日でした。

花火で学ぶ化学のひらめき ~体験で深まる期末考査範囲~

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「校長先生、今年もやります。」 先日、理科担当の河合先生から、声をかけられました。何をやるかというと・・・ 本日、2年生の文系・理系あわせて8名の生徒たちが、「化学」の実験に取り組みました。 場所は、体育館下のピロティ。テーマは「炎色反応」です。 すでに終了した1学期期末考査の試験範囲で、復習を兼ねて、色の違いを確認する楽しい授業です。 まずは、本校理科教員の河合先生による講義からスタート。 「リチウムは赤、ナトリウムは黄色…」と、金属ごとの色の復習を行ったあと、市販の花火を用いた実験へ。 炎の中でどんな色が見えるか、生徒たちが実際に目で見て確認しました。 「お、赤!これはリチウムか?」「これはナトリウムかな?」 花火の色を見て、金属を言い当てる声が次々と上がります。 ただ楽しいだけでなく、知識と結びつけながら体験することで、生徒の記憶にも、心にも、しっかりと残る授業となりました。 火花の向こうに、知的な“ひらめき”が光る——  そんな、学びの瞬間に立ち会えたひとときでした。

会えなかったけど、出会えた一日

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 本日、「中馬街道 足助宿 ご朱印ウォーク」が開催されました。 本校の生徒たちはボランティアとして参加し、地域の魅力発信のお手伝いをしてくれました。朝9時、足助八幡宮に集合し、足助神社でご朱印を手渡したり、太子堂の階段下で案内をしたり、旧田口家では参加者にお菓子を配ったりと、それぞれの場所で笑顔と声かけによるおもてなしをしてくれたそうです。 ところが私はというと、地元自治会の河川草刈り作業と重なってしまい、足助に着いたのは午前11時半ごろ。 すでにスタート地点の足助八幡宮には誰もおらず、生徒たちにも会えませんでした。 その後、旧田口家へ向かう途中、なんと以前の勤務校の同僚であるN先生にばったり再会。 ご朱印ウォークに参加されていたとのことで、本校生徒とも言葉を交わされたそうです。「少し先にいるかもしれませんよ」と教えていただき、足を速めましたが…やはり、生徒たちに会うことはできませんでした。 残念な気持ちを抱えつつ学校へ戻ろうと歩いていたところ、道中で印象的な看板を発見しました。 そして、1~2分歩くとこんな風景を拝むことができました。 曇天の空の下に浮かび上がる飯盛山と足助のまち並み。さらに視点を変えると、うっすらと足助城の姿も見えました。 生徒たちの姿に直接会うことは叶いませんでしたが、休日にもかかわらず地域のために汗をかいてくれた生徒たちに、心から感謝しています。 また、こうした機会を企画・運営してくださった地元の皆さまにも、深く御礼申し上げます。 そして何より、思いがけない方との再会や、足を止めたからこそ出会えた新たな風景——そんな偶然の重なりに、心がほどけるようなひとときをもらいました。 今日もまた、足助というまちに教えられた気がします。