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はるばる岡山から、ようこそ!  ~はじめての県外視察対応~

先日、本校に岡山県から視察のお客様をお迎えしました。お越しいただいたのは、高等学校の先生方お二人と、県教育庁の方お一人。遠方からの来校に、私たちも身が引き締まる思いでお迎えしました。 実は、私にとって県外からの視察対応は今回が初めての経験。着任2年目にして、外から本校を見つめていただくという貴重な機会をいただきました。 主なテーマは、「ルールメイキング」と「個別最適な学び」。本校のこれまでの取組について金子教頭からお話をさせていただいた後、来校者の皆様からご質問をいただき、それに本校の金子教頭と中本先生が丁寧にお答えするという、対話形式での視察となりました。 また、授業の様子もご覧いただき、実際の学びの空気に触れていただけたことも大きな意味を持つ時間だったと思います。 午前中のみの短い時間ではありましたが、お互いにとって学びの多い、実りある時間となりました。視察に来られた皆様のまなざしや言葉を通じて、本校の教育活動を客観的に見直すことができましたし、私自身、あらためて本校の可能性を実感する時間となりました。 今回の経験を、今後の学校運営や授業づくりにしっかりと生かしていきたいと思います。こうした外とのつながりの中にこそ、新たな学びや気づきがあるのだと、実感した一日でした。

花火で学ぶ化学のひらめき ~体験で深まる期末考査範囲~

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「校長先生、今年もやります。」 先日、理科担当の河合先生から、声をかけられました。何をやるかというと・・・ 本日、2年生の文系・理系あわせて8名の生徒たちが、「化学」の実験に取り組みました。 場所は、体育館下のピロティ。テーマは「炎色反応」です。 すでに終了した1学期期末考査の試験範囲で、復習を兼ねて、色の違いを確認する楽しい授業です。 まずは、本校理科教員の河合先生による講義からスタート。 「リチウムは赤、ナトリウムは黄色…」と、金属ごとの色の復習を行ったあと、市販の花火を用いた実験へ。 炎の中でどんな色が見えるか、生徒たちが実際に目で見て確認しました。 「お、赤!これはリチウムか?」「これはナトリウムかな?」 花火の色を見て、金属を言い当てる声が次々と上がります。 ただ楽しいだけでなく、知識と結びつけながら体験することで、生徒の記憶にも、心にも、しっかりと残る授業となりました。 火花の向こうに、知的な“ひらめき”が光る——  そんな、学びの瞬間に立ち会えたひとときでした。

会えなかったけど、出会えた一日

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 本日、「中馬街道 足助宿 ご朱印ウォーク」が開催されました。 本校の生徒たちはボランティアとして参加し、地域の魅力発信のお手伝いをしてくれました。朝9時、足助八幡宮に集合し、足助神社でご朱印を手渡したり、太子堂の階段下で案内をしたり、旧田口家では参加者にお菓子を配ったりと、それぞれの場所で笑顔と声かけによるおもてなしをしてくれたそうです。 ところが私はというと、地元自治会の河川草刈り作業と重なってしまい、足助に着いたのは午前11時半ごろ。 すでにスタート地点の足助八幡宮には誰もおらず、生徒たちにも会えませんでした。 その後、旧田口家へ向かう途中、なんと以前の勤務校の同僚であるN先生にばったり再会。 ご朱印ウォークに参加されていたとのことで、本校生徒とも言葉を交わされたそうです。「少し先にいるかもしれませんよ」と教えていただき、足を速めましたが…やはり、生徒たちに会うことはできませんでした。 残念な気持ちを抱えつつ学校へ戻ろうと歩いていたところ、道中で印象的な看板を発見しました。 そして、1~2分歩くとこんな風景を拝むことができました。 曇天の空の下に浮かび上がる飯盛山と足助のまち並み。さらに視点を変えると、うっすらと足助城の姿も見えました。 生徒たちの姿に直接会うことは叶いませんでしたが、休日にもかかわらず地域のために汗をかいてくれた生徒たちに、心から感謝しています。 また、こうした機会を企画・運営してくださった地元の皆さまにも、深く御礼申し上げます。 そして何より、思いがけない方との再会や、足を止めたからこそ出会えた新たな風景——そんな偶然の重なりに、心がほどけるようなひとときをもらいました。 今日もまた、足助というまちに教えられた気がします。

テストだけじゃない。人間力を育てる一日

 本日は、学校内外でさまざまな学びの機会がありました。(今回は画像がありません。文章だけで変化がないですが、最後までお読みいただけると幸いです) まず一つ目は、1学期の期末考査の最終日。朝、通学バスの遅延があり、数名が遅刻する状況がありましたが、幸いにも全員が1時限の開始には間に合い、無事に試験を終えることができました。 試験終了後には、「情報講話」を実施しました。講師として足助警察署の方にご来校いただき、SNSやインターネットをめぐるトラブルについて、具体的な事例とともに注意点をお話しいただきました。情報を発信することの責任や、ネット上での言葉の重みについて、生徒たち一人ひとりが真剣に受け止めたと思います。 午後からは、「足助人(あすけっと)活動」として交通安全教育を実施。再び足助警察署の方にお越しいただき、実演を交え、自転車の安全な利用についての講話をいただきました。あわせて豊田市役所の方から、ヘルメット購入補助金制度についての説明もあり、安全意識を日常の中に落とし込む機会となりました。 同時進行で、防火・防災に関する啓発活動も行われました。講師は足助消防署の方です。この活動では、啓発グッズのデザインを生徒に考案してもらうという依頼もあり、本校の文芸部にオファーをいただきました。それに先立ち、防火防災に関する講話が行われ、その後、足助消防署に場所を移して施設の見学も行いました。災害時にどう動くべきか、日常の中で何を意識しておくべきか、五感を通じて学ぶ貴重な機会になりました。 今日の一連の行事は、どれも「認知能力」の向上だけでなく、「非認知能力」、つまり人との関わり方や社会で生きていく力の育成にもつながるものです。 ご協力いただいた足助警察署・足助消防署・豊田市役所の皆様、誠にありがとうございました。そして、これらの行事を企画・運営してくださった先生方、本当にありがとうございます。 生徒たちの健やかな成長のため、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

保護者の方へ  ~ 期末考査と紫陽花、小学生から届いた感謝の手紙 ~

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 保護者の皆さまへ いつも本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。 本日から、1学期の期末考査が始まりました。体調不良などによる欠席もなく、生徒たちは全員そろって試験に臨んでいます。教室の中では真剣な表情が並び、それぞれの努力が形になることを願うばかりです。 あいにくの雨模様が続いていますが、校庭の片隅では紫陽花の花が静かに咲き始めました。まだ小ぶりながら、しっとりと濡れた花びらのような部分が梅雨の空気にやさしく彩りを添えています。 話は変わり、先日、豊田市立中金小学校の児童たちが足助地区を訪れました。総合的な学習の一環での訪問でしたが、当日は本校の観光ビジネスコースの生徒たちがガイド役を務めました。足助の歴史や魅力を、生徒自身の言葉で小学生に伝えるという、貴重な機会となりました。 そして、小学生からお礼のお手紙が届きました。 「足助の歴史を教えてくれてありがとうございます」 「家族にも話して、家族と一緒に足助に行きたいです」 「11月にはたくさん観光客が来るけれど、それ以外の時期は少ないことを知りました」 といった感想から、小学生の素直な学びと感動が伝わってきます。 本校の生徒たちにとっても、人に何かを伝えることの難しさと楽しさ、そして地域に貢献できる喜びを感じる機会になりました。 さて、紫陽花の話題に戻ります。紫陽花の花びらのような部分についてです。よく話題となりますが、この花びらに見える部分は「ガク(萼)」で、本当の花はその奥にひっそりと咲いているんですよね。脇役のような存在が主役のように咲き誇る――そんな紫陽花の姿が、学びの途中にいる生徒たちの姿とも重なり、校庭でふと足を止めて見入ってしまいました。 今後も、生徒たちが地域や人と関わりながら学ぶ機会を大切にし、一人ひとりの成長を見守ってまいります。引き続き、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

「モズのヒナと出会った朝  〜命と静けさに包まれる校舎〜

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今朝、生徒が登校する前の静かな昇降口に、思いがけない訪問者が現れました。 それは、一羽の小さなモズのヒナ鳥。まだ飛ぶ力もおぼつかない様子で、ちょこんと床に座り込んでいました。 私がそっと近づいても、逃げる気配はありません。 人間が怖くないのか、それともまだ「危険」という感覚を知らないのか——不思議な気持ちで見つめていると、用務員さんも様子を見に来てくれました。 やはりこのままでは、登校してくる大勢の生徒たちに気づかれず、踏まれてしまうかもしれません。 そこで、用務員さんがちり取りに乗せて校舎の外へと逃がそうとしたその時、元気よく飛んでいきました。 ヒナ鳥が人間を恐れない理由の一つには、生まれて間もない段階では「警戒心」がまだ育っていない、という説があります。 親鳥からの「外敵への注意喚起」を十分に受けていない状態では、人間を含む動くものすべてをまだ脅威と認識できないのです。 本能や学習によって少しずつ身に付けていく「危機管理能力」。それをまだ持たない幼い命の姿に、私たちはかえって守ってあげなければという思いを強くします。 ウグイスの鳴き声が日常に溶け込む学校で、今日はモズのヒナとの出会いがあり、一層心が和らぎました。 自然と隣り合わせの環境の中で、命の尊さや静けさを感じられるこの場所が、改めてかけがえのない場所であると実感した朝でした。

ワクワクする学びがここにある 〜少人数授業と観光探究の現場から〜

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先日、本校で実施された2つの取組をご紹介いたします。いずれも「少人数授業」や「観光を通した探究的な学び」という本校ならではの特色が、存分に発揮されたものとなりました。 まず1つ目は、数学科の尾関先生による2年生理系クラスの研究授業です。わずか5名の少人数で行われたこの授業では、なんと自然放射線の測定実験を実施しました。 使用した測定器は、放射能教育支援サイト「らでぃ」様からお借りしたもの。放射線に対する距離や遮蔽物の影響を、実際の測定データをもとに考察するという、非常に実践的かつ高度な授業でした。生徒たちは学校内の各教室を回りながら放射線量を測定し、そこから得られたデータを数学的に分析。尾関先生は「この論理的な考察プロセスは、数学的思考を深める上でも非常に有効です」と語ってくださいました。知識と体験が結びついた、まさに本校ならではの“深い学び”が展開されていました。 校長室でも測定しましたよ。 そして2つ目は、観光ビジネスコースの2・3年生による活動です。豊田市立前山小学校と中金小学校の児童たちが、足助地区の学習のために訪問された際、その案内・おもてなしを本校生徒が行いました。児童たちが楽しんで学べるように工夫されたマップや解説を用意し、笑顔で交流する姿がとても印象的でした。小学生がバスに乗り込む際には、本校のおちゃめな男子生徒2人が名残惜しそうに手を振る微笑ましい場面も。ぜひ本校ホームページ「学校ブログ」の写真もご覧ください。 これら2つの活動に共通しているのは、生徒たちが“ワクワク”しながら主体的に学んでいるということです。少人数だからこそできる、深い探究ときめ細かな指導。そして、地域とつながるリアルな学びの場。これからも本校では、こうした“ワクワクする学び”を大切に育てていきます。 本校生徒の皆さん、尾関先生・熊﨑先生はじめ本校教職員の皆さん、これからもよろしくお願いします。 今後の活動にも、期待しています。

一生懸命が光った、雨上がりの体育祭 ~一生懸命はかっこいい~

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 5月23日(金)本校にて体育祭を開催いたしました。 朝方は小雨が降り続き、グラウンドの使用が難しい状況でしたが、先生方と生徒会役員の迅速な判断・準備により、まずは体育館での開会式と競技が実施されました。 午前中は、ドッジボールとチャンバラ合戦を行い、体育館の中でも生徒たちの元気な声と笑顔が広がりました。限られた空間の中で、互いに協力しながら真剣に取り組む姿はとても印象的でした。 その後、午前11時過ぎには雨も上がり、グラウンドへ移動。リレーなどの屋外種目を実施することができました。午後の部も無事に終了し、全体として予定していた体育祭をほぼ完遂することができました。 残念ながら、数名の生徒がけがをする場面もありましたが、全員がそれぞれの「一生懸命」を出し切った、素晴らしい一日だったと思います。 本校は小規模校ですが、その分、生徒と先生方の距離が近く、臨機応変な対応力と団結力の強さが光る場面が随所に見られました。体育祭という行事を通じて、生徒たちは体だけでなく、心も大きく成長してくれたのではないでしょうか。 生徒の皆さん、全力を出し切る姿を見せてくれてありがとう。 先生方、生徒会役員の皆さん、そして保護者の皆さま、ご協力とご理解に心より感謝申し上げます。

あと一勝の悔しさと、言葉に込めた誇りと  ~3週間ぶりです~

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3週間ぶりのブログ更新。長らくご無沙汰して申し訳ありません。更新が滞っていたこの間にも、生徒たちは日々、様々な場面で挑戦を続けておりました。 先日はインターハイ予選の応援へ。女子バレーボール部は、あと一勝で県大会出場というところまで迫りましたが、その一勝が本当に遠かった。それでも、ここまで勝ち進んだ努力とチームの団結力には心から拍手を送りたいと思います。 男子弓道部も、強風という厳しい条件の中での戦いとなり、思うような結果には結びつきませんでした。公式戦という独特の緊張感の中で、普段の実力を出すことの難しさを改めて感じさせられます。他の部活動においても、悔しさと学びの多い大会・試合が続きました。 それでも私は、生徒たちが真剣に競技と向き合う姿勢に、大きな成長の芽を感じています。公式戦で力を発揮するためには、ただ練習するだけでなく、「どうすれば本番で結果を出せるのか」と考えながら練習することが大切です。自分の心と体、チームとの連携――それらを見つめ直す時間が、次の飛躍につながると信じています。 次はうれしいお知らせ。東海テレビさんの番組「青春REC」の取材が、本校で行われました。放送は6月3日(火)と6月10日(火)、いずれも24:15〜24:30の予定です。本校の生徒たちの、まさに「青春」が切り取られるこの番組、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。 さらに、3年生が2年次の国語の授業で取り組んできた小説制作プロジェクトが、このたび一冊の本として完成。地元の観光資源を題材にした作品で、足助観光協会のご厚意により、300部が製本され、そのうち225部が本校に寄贈されました。生徒たちの手で地域の魅力を再発見し、言葉で紡いだこの作品には、誇らしさと未来への希望が詰まっています。 本校の生徒たちは今、スポーツでも、文化でも、日々の学びの中でも、それぞれの「挑戦」を続けています。そうした姿を、これからも地域の皆さまにお届けできるよう、このブログも続けてまいります。

伝統の技を間近で学ぶ ~足助八幡宮本殿修理見学記~

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伝統を守る職人の手仕事を間近で学んだ校外学習 本日、本校2年生 観光ビジネスコース13名が校外学習の一環として、足助地区にある足助八幡宮の本殿保存修理工事現場を訪れました。この現場は、約30年に一度行われる屋根の葺き替え修理が進行中で、文化財としての重要な役割を持つこの神社の保存活動を見学する貴重な機会となりました。 豊田市美術・博物部文化財課の職員の方々から、屋根修復作業の詳細な説明を受けました。特に印象的だったのは、修理が行われる環境についての話です。足助八幡宮の境内は樹木が多く、湿度が高いため、修復作業を行う前には、屋根に苔や草が生い茂っていたということでした。 修復作業そのものは、非常に手間がかかるもので、4人の職人さんが慎重に作業を進めていました。檜の木から剥ぎ取った「檜皮(ひわだ)」という素材を、竹製の釘(竹釘)で一つ一つ打ち込んでいくという伝統的な修理方法でした。職人さんたちは、口の中に竹釘を数本放り込み、1本ずつ手際よく取り出して作業を進めていきます。この精密で、なおかつ体力を要する作業には、生徒たちも驚いていました。 生徒たちからの質問に、文化財課の職員の方が分かりやすく答えてくださったことも、学びの一環として非常に有意義でした。 修理工事は今年の7月まで続く予定です。工事が終了した暁には、ぜひ足助八幡宮にお越しいただき、美しく生まれ変わった屋根をご覧いただければと思います。 伝統を守り、未来に繋げる職人たちの手仕事に、改めて感謝の気持ちを抱きながら、私たちの校外学習は無事に終了しました。生徒たちにとって、非常に貴重な経験となったことと思います。

新聞×謎解き×高校生! 産学連携プロジェクト、始動

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 本校ではこの春、新たな挑戦がスタートしました。その名も「産学連携 足助ツアー商品開発プロジェクト」――。 地域の読売センター足助所長様、椙山女学園大学の皆様とタッグを組み、「新聞謎解きツアー(仮)」の企画・開発に取り組みます。 本日はその第1回目として、読売新聞の社員の方から、新聞やメディアについての講義を受けました。新聞が果たしてきた社会的役割、そして新聞記者の仕事の魅力について、リアルな声を聞くことができました。 また、椙山女学園大学の学生さんからは、過去に実施された「謎解きツアー」の事例を紹介していただき、交流を深める貴重な時間となりました。少し緊張している本校生徒たちでしたが、学びと笑顔があふれる、和やかで充実したひとときとなりました。 来週からはいよいよ、生徒たち自身がアイデアをプレゼンし、商品化に向けた本格的なステップへと進んでいきます。 「新聞×謎解き×地域観光」――教室を飛び出した学びが、どんな未来を切り拓くのか。ぜひご期待ください。

新緑の山と懐かしい瓶入りコーラの自販機 ~観光ビジネス学習とともに見つけた地域の魅力~

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本校の2年「観光ビジネスコース」の生徒13名が、本日、校外学習として足助の町並みと香嵐渓を訪れました。昨年度に続き、足助観光協会の会長から直接観光地の案内をいただき、地域の歴史や現状について学びました。地域の魅力を知ることはもちろん、観光業の持つ可能性を体感する貴重な時間となりました。 この学習の目的は、観光地の魅力を学ぶだけでなく、生徒たちにまちづくりへの主体的な関わりを促すことです。観光業が地域経済に与える影響を理解し、未来の観光業を担う人材として、どのように地域と繋がり、成長していけるかを考えるきっかけとなりました。 2年生から本格的に観光ビジネスの学習がスタートします。日本の観光業界は多様化し、より一層の活性化が求められています。その中で、若い力を持つ本校の生徒たちには、観光業界を変革し、発展させていく大きな可能性があると確信しています。 今後も、地域とのつながりを大切にし、観光業の未来に貢献できる人材を育てていきたいと考えています。生徒たちが観光ビジネスを学びながら、地域貢献の意識を深めていく姿に、私は大きな期待を寄せています。

成長の一歩一歩 ~初任者と最後の行事を迎える生徒たち~

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春、新たに本校に2人の初任者が加わりました。大学を卒業したばかりの若者たちが、今日、人生で初めての授業を行いました。私は、2人には内緒で教室に潜り込み、各々の授業を参観させていただきました。どちらも緊張しながらも、声ははっきりと聞こえ、落ち着いた態度で生徒たちに向き合っている姿が印象的でした(もちろん、心の中ではドキドキしていたことと思います)。彼らの初めての授業は、どちらも立派なもので、これからの成長が非常に楽しみです。 さて、3年生にとっては「人生最後の」体育祭や文化発表会が待っています。彼らにとって、これらの行事は特別な意味を持つことでしょう。 初めての経験をする若者たちもいれば、「人生最後の」行事を迎える生徒もいます。どちらの立場でも、前向きに自分の人生を歩んでいってほしいと思います。 私も彼らと共に成長し、支え合いながら、これからの未来を切り拓いていきたいと考えています。初任者の岩村先生と渡辺先生には、期待しかしていませんよ。 ENJOY LIFE!

暖かな春、温かい学校――新たなスタートの季節に

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始業式が終わり、1年生向けの部活動紹介が行われました。各部の2・3年生が自分たちの部活動を紹介し、1年生たちは熱心にその話を聞いていました。どの部活も、それぞれに魅力があり、これからの3年間をどんな活動に打ち込むかを考えるのはとても大切です。何か一つ、自分が心から楽しめるものに出会えることこそ、幸せな学生生活の始まりだと思います。 部活動紹介が終わり、校長室へ戻る途中、ふとグラウンドに目をやると、桜の木の下で昼食をとっている男子生徒を見つけました。温かな春の日差しの中で、リラックスしながら食事をとるその姿がとても心地よさそうで、思わず近寄って声をかけました。 生徒はにっこり笑って、「写真を撮ってください」とポーズをとってくれました。彼らの笑顔と、あたたかな陽気に包まれたその瞬間が、まさにこの学校の温かさを象徴しているように感じました。 この学校は、学びや活動だけでなく、心温まる瞬間がたくさん詰まっています。新しい学年が始まり、希望に満ちた春の季節に、また一歩踏み出すこの場所で、皆がそれぞれの輝きを見つけていけることを楽しみにしています。 

新たな出発点としての離任式と入学式

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新年度が始まり、校内も新たな風が吹き始めました。本日は離任式が行われ、2名の先生方が本校の生徒たちに向けて、心温まる歌声とメッセージを送ってくださいました。先生方の歌と言葉は、生徒一人ひとりに新たな「気づき」を与え、これからの学校生活への励みとなったことでしょう。 そして、いよいよ4月7日(月)は入学式です。今年も新たな仲間を迎えることができることを、心より楽しみにしています。新入生の皆さん、そしてその保護者の皆様、本校での新しい生活が素晴らしいものとなりますよう、全力でサポートしていきます。 新入生の保護者の皆様には、学校の現在の様子を写真でお伝えします。入学式後、この写真が撮影された付近で記念撮影をしていただくのも良い思い出になると思いますので、ぜひご利用ください。 さて、今年で校長ブログは2年目を迎えます。昨年度は年間で53件のブログを書きました。週1回のペースです。今年度も、このブログを通じて学校の様子や大切なお知らせをお伝えできることを嬉しく思っています。今年もどうぞご愛読いただき、学校とのつながりを深めていただけたら幸いです。 それでは、新年度も生徒たち一人一人の成長を見守りながら、共に素晴らしい一年にしていきましょう。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

足助八幡宮の歴史と祈り ~足健康祭に生徒とともに参加して~

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3月16日(日)、足健康祭(足まつり)が開催されました。天気が良ければ、草履神輿行列に本校生徒14名がボランティアとして参加予定でしたが、あいにくの雨に見舞われ、神輿行列は中止となりました。しかし、足助八幡宮での神事は無事に行われ、私もその神事に参加しました。本校からは1年生の2名も共に参加し、雨の中でも心温まるひとときを過ごしました。 足助八幡宮の名前には、足を助けるという意味が込められています。『足を助ける』と書いて「あすけ」と読むその名のとおり、この神社には足腰の健康を願う多くの人々が訪れます。南北朝時代(14世紀)に記された『足助八幡宮縁起』には、病気平癒の霊験に関する伝説が伝えられています。その中でも、足を痛めた佐渡島の旅人が八幡大神の加護によって足を治す場面が描かれており、足助八幡宮が足腰の健康にご利益がある神社として篤く信仰されていたことが伺えます。 神事『除災足まつり神事』では、足腰の健康はもちろん、災難除けや交通安全も祈願され、多くの参拝者がその御神徳を信じて訪れます。この伝統的な神事に参加し、心を新たにした一日となりました。 今年度も多くのボランティアに本校の生徒たちが参加しました。彼らがこの経験を通じて得たものは、地域との繋がりや感謝の気持ち、そして一人ひとりが社会に貢献できる力を実感する貴重な時間となったことでしょう。今後もこの経験を生かし、さらなる成長を遂げていくことを期待しています。

春の訪れを感じて  ~「うぐいす」の声が教えてくれた新しい始まり ~

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昨年4月に足助高校へ赴任してから、早くも1年が経ちます。初めてこの学校に足を踏み入れた日、ふと耳にしたのは「うぐいす」の優しい鳴き声でした。毎朝、自動車から降りると、必ずその声が響き渡り、心がほっと安らぎました。驚いたことに、8月2日までその声を聞くことができたのです。 そして今年、3月10日。なんと、今年初めて「うぐいす」の鳴き声が聞こえてきました! 朝、学校の昇降口で生徒たちが登校してくるのを待っていたとき、ふと耳を澄ませると、あの懐かしい声が響いていました。 思わず近くにいた1年生の3人に声をかけてみました。「今、うぐいすが鳴いたよね?」すると、3人は立ち止まり、次に鳴くまでじっと待っていました。そして、期待に応えるように、うぐいすが再びその美しい声を響かせてくれたのです。 その瞬間、私は微笑ましい気持ちになり、心が温かくなりました。春の訪れを感じるこの瞬間は、私たちにとっても新たなスタートを意味しているようです。 本校では、うぐいす以外にも春を感じさせる素敵な瞬間がありました。いくつかの写真を投稿しますので、ぜひご覧ください。 春の訪れとともに、新たな希望が芽生える季節を迎えました。令和7年度も、皆さんにとって素晴らしい成長の一年でありますように。

進路相談会に向けての心構えと具体的なアドバイス

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昨日、1年生を対象に進路ガイダンスが行われました。来週、市の文化会館で開催される「進路相談会」に向けて、生徒たちに事前準備や心構えを伝える貴重な機会となりました。 進路相談会では、大学や専門学校、そして地元の事業所が集まり、生徒にさまざまな選択肢を提示してくれます。このイベントに参加するにあたって、生徒たちに必要なのは、単なる「参加」ではなく、目的意識を持って臨むことです。 講師の方からは「目的意識を持って、来週の進路相談会に参加すること」が大切だというお話がありました。実際に自分の将来を考え、どの情報を得たいのかを明確にすることが、進路選択において重要なポイントです。 また、講師の方からは、面白い問いかけもありました。「きく」という漢字を3つ答えてください、という問いです。生徒たちが答えたのは、「聞く」「聴く」「訊く」の3つ。実際に進路に関する情報を「聞く」や「聴く」だけでなく、「訊く」ことで、自分にとって本当に必要な情報を深く理解し、選択する力を養うことができるのです。「訊く」とは、ただ受け身で情報を得るのではなく、自分の疑問や不安を解決するために積極的に質問をし、深く掘り下げて理解することです。 「訊く」ことで、ただの説明を受けるだけではなく、他の参加者と差をつけることができ、自分自身の進路選択がより明確になるはずです。来週の進路相談会に向けて、ぜひ「訊く」姿勢を忘れずに、しっかりと準備をして臨んでほしいと思います。 さらに、進学を希望する生徒には、「STEAM Library」というサイトが有益だという具体的なアドバイスをいただきました。進学希望者は、このような資源を活用し、自分に最適な進学先を見つける手助けとなるでしょう。 一方、就職希望者には、「jobtag」というサイトが有効であることも教えていただきました。このサイトでは、就職活動をサポートする情報などが集まっています。就職を考えている生徒にとっては、自分の希望に合った仕事を見つけるための有用なツールとなります。 最後に、高校としては、今日の講義を参考にして、進路選択を真剣に考え、次のステップに進んでほしいと思っています。進路相談会で得た情報を元に、より良い選択をして、将来の道をしっかりと切り開いていきましょう。 

新しい一歩を踏み出す君たちへ—「Enjoy Life!」 未来へ

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。昨日、皆さんと共に過ごした時間を振り返り、心から感謝しています。この日を迎えることができたのは、皆さんが一歩一歩努力し続けた結果であり、その成長を見守ってきたことに深い喜びを感じています。 これから皆さんが迎える新たなステージは、きっと未知の挑戦や喜びに満ちていることでしょう。どんな場面でも「Enjoy Life!」を心に留め、自分らしく、精一杯その瞬間を生き抜いてください。困難な時もあるかもしれませんが、必ず自分の力で乗り越え、成長することができると信じています。自分の人生を大切にし、後悔のないように進んでいってほしいと思います。 また、この3年間、温かく支えてくださった保護者の皆様、心から感謝申し上げます。お子様の成長を見守り、支えてくださったおかげで、彼らは卒業の日を迎えることができました。これからも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。 卒業生一人ひとりが輝く未来を歩み始めることを心より願っています。これからの皆さんに幸多きことをお祈りしています。 Enjoy Life!

中馬街道足助宿御朱印ウォークで学びと気づきを得る:生徒たちのボランティア体験

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足助は江戸時代後期から明治にかけて、飯田街道、通称「中馬街道(塩の道)」の宿場町として栄え、多くの物資が行き交った歴史ある町です。その歴史を今に伝える「中馬街道足助宿御朱印ウォーク」に、本校の生徒たちがボランティアとして参加しました。 当日は雪が舞い散る寒さの中、約4.5キロメートルのウォーキングイベントが行われました。足助神社や太子堂で御朱印を手渡すという大切な役割を担った生徒たちは、参加者一人ひとりに丁寧に声をかけ、温かい気持ちを伝えていました。生徒たちは、御朱印を手渡す際に「足助神社の由来」や「お気を付けて」などの声かけをして、参加者との交流を深めていました。 その際、生徒たちは「声をかけるタイミングや言葉を考えないといけない」と、仲間同士で意見を交わしながら工夫していた姿が印象的でした。このような「気づき」こそが、ボランティア活動を通じて得られる大きな学びであり、生徒たちにとって非常に貴重な経験となったのです。 私は、ボランティアは単なる労働力を提供するだけではなく、参加することで学びを深め、成長できる機会であると考えています。本校の生徒たちは、本当に良く気づくことができ、その成長を見てとても嬉しく感じました。さらに、ボランティア活動に参加する前向きな姿勢も素晴らしです。今後も様々なボランティア活動で、多くの生徒たちが「活動することで理解できること」を体験し、自分の中で学びを深めて欲しいと思います。 この活動を通じて、歴史や地域とのつながりを感じ、また新たな学びを得た生徒たちの姿は、今後の成長に大きな影響を与えることでしょう。今回のボランティア活動は、生徒一人ひとりにとって、貴重な体験となったに違いありません。

交通マナーを守り、安全な日常を

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2月13日(木)、足助警察署から表彰状をいただきました。生徒を代表して、生徒会長が校長室でその表彰を受け取ったことをお伝えします。この表彰は、200日間自転車無事故・無違反ラリーの達成に対するものです。生徒たちが、交通マナーを守り、安全に通学を続けていることに対する誇りを感じる瞬間でした。 自転車は、私たちの生活の中で重要な移動手段ですが、同時に事故や違反の原因にもなりやすいものです。今回の表彰は、交通安全に対する意識が高まり、何より無事故・無違反であることの大切さを再認識するきっかけとなりました。私たち教職員も、日々、生徒たちに交通マナーを守ることの重要性を伝えていく必要があると感じています。 そして、私個人にとって、交通事故に関する思い出は非常に辛いものです。実は20年以上前、私のクラスの生徒が在学中に交通事故で命を落としました。あの時の悲しみは、今でも心に深く残っています。あの生徒も、私たちが守るべき未来の一部だったはずです。その経験から、私は絶対にもう二度と、あのような悲しい思いをしたくないと強く願っています。 そのためにも、これからも生徒たちに交通マナーを守ること、そして何よりも「事故に遭わないように」することをしっかりと伝えていきたいと思います。自転車を安全に乗り、事故を防ぐためにできることはたくさんあります。皆さんが無事に、そして安心して学校生活を送れるよう、私たちも引き続きサポートしていきます。 一人ひとりの心がけが、命を守り、未来を築くことに繋がると信じています。生徒たちが、安全で充実した毎日を送れるよう、私も全力で応援し続けます。

円でつながる思い、卒業生へ贈るメッセージ

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今年度の卒業生へ向けて、私たち教員と1、2年生の生徒たちは、心を込めたメッセージを円形のカードに書きました。このメッセージは、単なる言葉のやり取りを超えて、私たちがどれほど卒業生を大切に思っているか、そしてその未来を応援したいという強い気持ちが込められています。 生徒会執行部の生徒たちがこの企画を提案し、掲示されたメッセージは、昇降口に鮮やかなイラストと共に並べられました。その絵は、まるで両サイドから卒業生へ向けてエールを送っているかのようです。どんな時でも支え合い、温かく見守ってくれる仲間たちがここにいることを感じてもらえたなら、それが何より嬉しいことです。 卒業は終わりではなく、新しいスタートです。どんな壁にぶつかっても、その先にある可能性を信じて挑戦し続けてください。私たち教職員も、1、2年生も、いつでも応援しています。この学校で学び、共に過ごした時間が、卒業生の皆さんにとって大きな力となることを心から願っています。 最後に、温かいメッセージと絵を掲示した昇降口は、まるで卒業生に向けた祝福の場です。そこから羽ばたいていく皆さんを、私たち教員一同、心より応援しています。卒業生の皆さん、これからの歩みに幸多きことをお祈りします。

持続可能な観光の未来を考える ~本校生徒と共に学んだ意見交換会~

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1月27日(月)、本校にて「豊田市観光実践計画2025~2029」の策定に向けた意見交換会が行われました。このイベントでは、地元の観光振興をより持続可能なものにするため、地域の未来を担う生徒たちが積極的に意見を交わしました。 午前中の3時間目には、「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」を学ぶ会が行われ、JTB総合研究所からお二人の講師を迎えて、持続可能な観光の基本的な考え方と実践的な取組について学びました。持続可能な観光とは、地域経済や文化、環境に配慮した観光のあり方を目指すものです。 その後の4時間目には、「持続可能なまちづくりに資する具体的な取組」をテーマに、足助高校生としてどんな取組ができるか考え、グループで話し合いました。最後に各グループから発表があり、講師の方からご意見をいただきました。生徒たちの意見は、地域における持続可能な観光業の新たな可能性を切り開く鍵となることでしょう。 当日は、豊田市役所商業観光課の職員の方々にもご参加いただきました。持続可能な観光振興を推進するためには、単に観光客を増やすだけではなく、地域の自然環境や文化、住民の暮らしに優しい方法で行う必要があります。観光庁が2020年に発表した「日本版持続可能な観光ガイドライン」は、そのための具体的な指針を提供しています。本校では、このガイドラインを基に、生徒たちと共に地域の持続可能な観光振興を目指す取組を進めていきます。 今後も、生徒たちの知識や視点を活かし、地域のために何ができるかを一緒に考えていけることを楽しみにしています。

地域と共に歩む探究の成果 ~生徒たちの挑戦と成長~ (令和7年1月24日 プロジェクト報告会)

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1月24日(金)、足助高校で取り組んできた活動の成果報告会が、学校から徒歩10分にある足助交流館内の飯盛座で盛大に実施されました。この会には、本校生徒に加え、地域の方々にもご参加いただきました。会の運営と司会は、すべて生徒たちが担当し、堂々とした姿を見せてくれました。 今回の報告会では、全学年の探究活動の成果発表と、ルールメイキング活動・観光ビジネスコースの活動報告が行われました。生徒たちは、地域の商店への提案や、ご当地キャラクターの制作、保護ネコの支援、さらには地域の登山道の整備活動など、多岐にわたる実践的な取組を行い、その成果を披露しました。 最後には、足助観光協会の田口会長からご高評をいただき、地域との繋がりの重要性を再確認する機会となりました。生徒たちは、グループや個人で「問い」を見つけ出し、その答えを自ら考え、実行し、振り返りを通して学びを深めました。特に、卒業を控えた3年生は、1・2年生に対し、登山道整備などの活動をこれからも継続してほしいという熱い思いを伝えていました。 生徒の探究活動に、生徒とともに取り組んでくれた先生方、ありがとうございました。来年度も素晴らしい探究活動が展開されることを心から期待しています。 これらの活動が実現できたのは、地域の皆様からの温かい支援があったからこそです。この場を借りて、深く感謝申し上げます。 今後とも、本校の教育活動に対するご支援をよろしくお願い申し上げます。