伝統の技を間近で学ぶ ~足助八幡宮本殿修理見学記~
伝統を守る職人の手仕事を間近で学んだ校外学習
本日、本校2年生 観光ビジネスコース13名が校外学習の一環として、足助地区にある足助八幡宮の本殿保存修理工事現場を訪れました。この現場は、約30年に一度行われる屋根の葺き替え修理が進行中で、文化財としての重要な役割を持つこの神社の保存活動を見学する貴重な機会となりました。
豊田市美術・博物部文化財課の職員の方々から、屋根修復作業の詳細な説明を受けました。特に印象的だったのは、修理が行われる環境についての話です。足助八幡宮の境内は樹木が多く、湿度が高いため、修復作業を行う前には、屋根に苔や草が生い茂っていたということでした。
修復作業そのものは、非常に手間がかかるもので、4人の職人さんが慎重に作業を進めていました。檜の木から剥ぎ取った「檜皮(ひわだ)」という素材を、竹製の釘(竹釘)で一つ一つ打ち込んでいくという伝統的な修理方法でした。職人さんたちは、口の中に竹釘を数本放り込み、1本ずつ手際よく取り出して作業を進めていきます。この精密で、なおかつ体力を要する作業には、生徒たちも驚いていました。
生徒たちからの質問に、文化財課の職員の方が分かりやすく答えてくださったことも、学びの一環として非常に有意義でした。
修理工事は今年の7月まで続く予定です。工事が終了した暁には、ぜひ足助八幡宮にお越しいただき、美しく生まれ変わった屋根をご覧いただければと思います。
伝統を守り、未来に繋げる職人たちの手仕事に、改めて感謝の気持ちを抱きながら、私たちの校外学習は無事に終了しました。生徒たちにとって、非常に貴重な経験となったことと思います。
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