文化祭と芸術鑑賞会 小さな一歩が未来をつくる
今週は、芸術鑑賞会と文化祭が行われました。
文化祭では、各部活動が日頃の活動成果を発表し、各クラスも工夫を凝らした展示や企画で来場者を迎えていました。校内を回りながら、生徒たちの創意工夫や仲間との協力の成果を数多く見ることができました。
展示の内容だけでなく、生徒の皆さんの何気ない行動にも心を動かされました。
あるクラスのヨーヨー釣りを体験したときのことです。釣り上げたヨーヨーは水で濡れていましたが、担当していた1年生が、何も言わずにさっとタオルで拭いて渡してくれました。
特別なことではないかもしれません。しかし、相手に気持ちよく楽しんでもらいたいという思いが自然な行動となって表れていたことに、とても感心しました。
文化祭の前日に行なわれた芸術鑑賞会では、映画「アルプススタンドのはしの方」を鑑賞しました。
作品の中では、さまざまな事情や思いを抱えた高校生たちが登場します。最初は「しかたがない」と現実を受け入れ、自分の気持ちを閉じ込めているようにも見えます。しかし、周囲との関わりの中で、少しずつ自分の本当の思いに向き合い、小さな一歩を踏み出していきます。
劇的に何かが変わるわけではありません。それでも、その一歩には大きな意味があります。
文化祭で見た生徒たちの姿も同じです。展示や発表の成功だけではなく、仲間と協力すること、来場者を思いやること、自分から行動すること。その一つひとつが成長への小さな一歩です。
私たちは、ともすると目立つ成果や大きな成功に目を向けがちです。しかし、人の成長は、その前にある小さな挑戦や何気ない優しさの積み重ねによって生まれるのではないでしょうか。
文化祭で見せてくれた皆さんの姿、そして映画の登場人物たちが踏み出した一歩から、そのことを改めて考えさせられました。
これからも、「しかたがない」と諦めるのではなく、できることを探しながら少しずつ前へ進む。そんな歩みを大切にしてほしいと思います。
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