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ツーリズムEXPOジャパンにて高大連携協定を締結 〜観光教育の未来へ向けて〜

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 9月28日(日)、愛知県国際展示場で開催された「ツーリズムEXPOジャパン」の最終日に、本校と愛知淑徳大学との間で高大連携協定の調印式が行われました。 この協定は、「観光」の学びを深める両校が、今後の観光産業の人材育成と地域貢献活動を連携して進めていくことを目的としたものです。これにより、本校「観光科」で学んだ生徒が、大学でさらに専門的な観光の学びを目指す道が開かれました。 また、足助地区にとっても非常に意義深い取り組みであり、今後この地域の関係人口のさらなる増加が期待されます。 さらに、同会場では愛知淑徳大学主催のトークセッションも開催され、私も登壇させていただきました。登壇者は以下の4名です: 中部国際空港株式会社 永江 常務 名鉄観光サービス株式会社 福井 部長 愛知淑徳大学交流文化学部 林 学部長 足助高校 上沼 産業界のお二人からは、中部圏の観光における課題や、観光業界を目指す若者へのメッセージをいただきました。私は高校教育の現場から、どのような観光教育を推進しているかをお話しさせていただきました。 そしてトークセッションの最後には、司会者より本校が受賞したジャパン・ツーリズム・アワード「観光庁長官賞」へのお祝いの言葉をいただきました。私はこの活動を「自転車」に例えて、次のようにお伝えしました。 「生徒が中心となりサドルを回し、本校教員がそのサポートをする。この行動がなければ自転車は絶対に進まないが、これだけでは前進しない。前輪と後輪が必要であり、前輪が地域の方による強力な支援、後輪は豊田市や愛知県といった行政の支援。これらが揃って初めて、自転車は前に進むのです。」 このような貴重な機会をいただき、本校に関わるすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

台湾で優勝! それでも高みを目指す本校生徒の姿勢に感動

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本校の3年生 岡﨑誠二さんが、学校外で取り組んでいるテコンドーの大会にて、素晴らしい成果を収めました。 このたび、台湾で開催された国際大会に出場し、54キロ級で見事優勝を果たしました。日々の努力と鍛錬が実を結び、国際舞台での快挙となりました。 しかし、本人はこの結果に満足することなく、次なる目標を見据えています。 「今回の大会より、規模の大きな国際大会がある。そこで入賞することはとても意義がある。今大会の結果で、全校生徒の前で表彰されることは本意ではない。」 この言葉からは、常に高みを目指す姿勢と、謙虚さが伝わってきます。結果に驕ることなく、次の挑戦へと気持ちを向けるその姿は、まさに“かっこいい”の一言です。 学校としても、このような生徒の姿勢を誇りに思うとともに、今後のさらなる活躍を心から応援していきたいと思います。 そして、岡﨑さんには2028年のロサンゼルス五輪、2032年のブリスベン五輪で、日本代表として出場してほしい。本校から二人目のオリンピアンを目指して、これからも挑戦を続けてください。その姿は、きっと多くの生徒たちに夢と勇気を与えてくれることでしょう。

全校で学びを共有 ~探究活動の中間発表~

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9月8日(月)、本校の探究学習に取り組む生徒たちによる中間発表会を行いました。午後の2時間を使い、全校生徒に向けて活動の成果を共有しました。 本校の探究活動は、大きく2つに分かれています。1つは「個人探究」。生徒が個人や小グループでテーマを設定し、調査や実践を重ねる学びです。もう1つは「プロジェクト型探究」。こちらは「地域保全探究」と「魅力発信探究」の2講座で取り組んでいます。 今回の中間発表は、個人探究では20を超える取組の中から6テーマを選抜し発表しました。内容は、こども園での外遊び調査、地元飲食店との商品開発、インバウンド向け観光マップづくり、バレーボールの魅力発信、子ども食堂プロジェクト、動画配信など、多彩なテーマが並びました。 また、プロジェクト型探究では、「地域保全探究」では、3班に分かれた活動内容を報告。「魅力発信探究」では、たんころりん、小原和紙、瀬戸の風鈴を実際に体験し、その魅力を伝えました。 残念ながら全校発表に選ばれなかった個人探究についても、資料を閲覧できる時間を設けました。医療献血、プラネタリウム、作曲、化粧品、心理学、麻雀、昆虫食、生態系調査、高齢者料理、美術的表現など、どれもユニークで深い問いに基づいた探究が並びました。 今回の中間発表会では、全校生徒や教員から発表者に向けて、多くの意見や感想が寄せられました。これらを参考に、さらに探究を深め、最終発表会ではより充実した成果が期待されます。 先生方、生徒と共に歩んでくださりありがとうございます。 地域の皆さま、活動へのご理解とご協力に感謝申し上げます。 まだまだ至らぬ点も多い本校ですが、地域を代表する取組として継続できるよう、生徒と共に努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

「ツーリズムとよた」の講義で学ぶ  ~ マーケットインの視点からバスツアーを考える~

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9月5日(金)、ツーリズムとよたマーケティング事業グループから講師をお招きし、講義を行いました。 「ツーリズムとよた」は、豊田市の観光を盛り上げるために設立された地域DMO(観光地域づくり法人)です。市内外の人々に豊田の魅力を伝える活動を行い、観光資源の発掘や情報発信、イベントやツアーの企画など、地域に根ざした観光振興に取り組んでいます。 今回の講義内容は、豊田市との連携事業として本校観光ビジネスコースの生徒が企画・造成を担当する バスツアー に関するものです。 これは豊田市観光誘客推進課の仲介により実現したもので、生徒たちは「効果的な情報発信方法」や「マーケットインの考え方」について学びました。 特に「誰に向けて企画するのか」というターゲットの違いによって、答えや方法が大きく変わることを理解できたようです。 このような学びの機会をいただけたことに感謝申し上げます。 生徒の皆さんには、この経験を生かし、昨年度とはひと味違うツアーを造成してくれることを期待しています。