探究心、解き放たれる一日。 ~ 今年から始まった「探究DAY」 ~
今年から本校でスタートした「探究DAY」。
この日は、通常の授業をお休みにし、生徒たちが1年間かけて取り組む探究活動に、まるごと一日を使って向き合う特別な日です。
生徒たちの探究は、大きく分けて「グループ」と「個人」の2つのスタイルがあります。
たとえば、足助地区を訪れたグループは、観光資源「たんころりん」の製作に挑戦。地元の河合木材店を訪ね、「たんころりんの会」会長さんからお話をうかがうなど、地域の方との深いつながりも生まれました。
あるグループは地元企業「MYパワー」さんのご協力を得て、豊田市の敷島地区で地域保全をテーマに探究活動に出かけました。
また別のグループは、地域の魅力を発信するため、自ら風鈴の絵付け体験へ。小原地区では、小原和紙づくりを実際に体験し、伝統文化に触れたグループもあります。
1年生は豊田市美術館と博物館を見学。これから始まる探究活動に向けての準備として、来館者へのインタビューも行い、地域へのまなざしを育みました。
個人探究では、それぞれが思い描いた「問い」に向かって自発的に行動しました。
子どもに外遊びの大切さを伝えたい生徒は、地元のこども園を訪問。出発前、胸に下げた手づくりのネームタグを私に見せながら、「行ってきます」と元気に出発していきました。
カメラの探究をする生徒は地元の写真店を訪ね、医療に関心のある生徒は足助病院や赤十字血液センターへ。
インバウンド向けの地図を作る生徒、バレーボールの魅力を伝えるために小学校を訪問する生徒、そして「麻雀で地域を元気にしたい」と活動する生徒まで――すべてを紹介できませんが、その内容は本当に多岐にわたります。
何より嬉しいのは、生徒一人ひとりが目的をもってこの日を迎えていたということです。
そして、生徒たちの情熱に寄り添い、背中を押してくれる本校教職員の支え。さらには、快く生徒の学びに協力してくださる地元の事業所や関係者の皆さまの存在があってこそ、この「探究DAY」は成り立っています。
心より感謝申し上げます。
次回の「探究DAY」は11月に予定されています。
今回の経験をしっかり振り返り、より深い学びへとつなげていきましょう。
生徒たちの問いと挑戦に、これからもご注目ください。
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